工夫2.5

昨日は季節外れの雪に驚きましたね。

工夫シリーズの第2段の番外編です。
第2段では柱をそのまま出すことによって、室内を広くするということでしたね。
今回はさらに進んで、柱じゃないもので壁を構成してしまうという技です。

壁というものは普通は柱の幅で構成されています(一番左端)。
柱と柱の間を塞ぐと壁になりますので、これが一番簡単な壁の作り方です。
また間柱といいいまして、石膏ボードを留める用の細長い柱があるのですが、工場で柱と同じ幅で取り付けやすく加工されてきますので、現場的にはとても楽に施工できます。効率優先の建売屋さんはどこの壁もこの厚さになっているかと思われます。
ただし、厚い!13センチです。
そこでウッドシップとしましては、空間を少しでも広げたい場合に薄壁(写真中央)を立てます。
これは下地材を柱代わりにして石膏ボードをその両側に付けてしまおうという方法です。
工場での加工は無理ですので、大工さんが作成することになります。手間がかかってしまうのですが、半分の厚さになりますので大工さんに頑張ってもらっています。
例えば階段の腰壁もこの方法で。

さらに薄くしたい場合は、もう板をたててしまいます(右端)。
これはもう壁というよりも隔ての板ですので、防音その他のことを考えると部屋同士の仕切りには不向きですが、例えば下のようにホールが狭苦しくならないように。

壁といってもいろいろありますので、それぞれに適したものを採用しています。
見学会などで壁を見る目も変わってきますね!